障害児学童保育 ― 2023年08月10日
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久々に30年程前に取り組んでいた障害児の学童保育を支援していた学生OBから連絡があった。近くまで来たから会いたいというので近くの飲み屋まで足を運んだ。彼はすでに50代半ばに差し掛かっていたが新しい人生に向けて準備を進めているという話だった。障害児の放課後長期休暇は今や放課後デイサービスという公的な支援の下に民間事業が立ち上がり毎日稼働していてその保護者の負担は当時から思えば異次元のサービスが実施されている。当時は、放課後どころか長期の休暇中も支援学校に在籍している子どもは家庭で過ごさざるを得ず、通常学校に在籍する児童に保障されている学童保育にも入れず貧困な地域生活を余儀なくされていた。差別に憤りを感じた保護者と教員が学生を組織して長期休暇中だけでも豊かな生活を保障しようと全国各地で運動が立ち上がった。
今の放デイが成立する礎となった運動だが放デイが10年程を経過しその苦労を知る人も少なくなった。しかし、そうした自主的な事業に関わった学生たちが新しい福祉を志し、大勢の有能な人材を輩出したのも事実だ。その中の一人が彼なのだが、学童保育運動があったから今の自分があるという。ワシにも感謝をされるのだが、別に学生のために事業を支えてきたわけではないし、その道を選んだのは自分自身なのだから選んだ自分を誇ればいいという話をした。人は誰もが様々な人に出会い支えられて自分を形成するが、出会いは偶然であり、自己形成は自分の力でしかなしえない。過去も含めて選んだ自分を誇れというのは、今の自分を誰かの責任にしないという裏返しでもある。
今の放デイが成立する礎となった運動だが放デイが10年程を経過しその苦労を知る人も少なくなった。しかし、そうした自主的な事業に関わった学生たちが新しい福祉を志し、大勢の有能な人材を輩出したのも事実だ。その中の一人が彼なのだが、学童保育運動があったから今の自分があるという。ワシにも感謝をされるのだが、別に学生のために事業を支えてきたわけではないし、その道を選んだのは自分自身なのだから選んだ自分を誇ればいいという話をした。人は誰もが様々な人に出会い支えられて自分を形成するが、出会いは偶然であり、自己形成は自分の力でしかなしえない。過去も含めて選んだ自分を誇れというのは、今の自分を誰かの責任にしないという裏返しでもある。