原爆被災者慰霊 今年も妨害 ― 2024年08月06日

平和記念公園では午前8時から記念式典が開かれたが、公園周辺の道路では同時間帯に「反戦・反核」を訴える団体のデモが行われた。拡声器を使って「岸田政権打倒」などと政治的主張を連呼し、その音声は式典会場内にも届き、今年も「静かな慰霊」が妨げられた。デモだけでなく、夜明け前から平和記念公園内で市の警備強化に抗議する活動も行われた。「中国侵略戦争反対」などと書かれたプラカードやのぼりを掲げた人が集まり、市や県警の退去命令に従わず、座り込みを続けていた。式典が始まる前になると、太鼓を打ち鳴らしながら「松井市長は教育勅語を使うな」「イスラエル代表は出ていけ」などとシュプレヒコールを繰り返した。デモに対抗し、市民団体は「非常識」「不道徳」とのプラカードを持って無言で抗議したという。式典や選挙での拡声器による威圧や妨害が問題になっているが、自分が子どものころは右翼団体の装甲車による大音量の街宣活動が恐ろしかったのを覚えている。それがいつの間にか、「左翼」団体にとって代わった。しかも、慰霊を目的にする式典でもお構いなしに拡声器で妨害を始めたのは銃弾に倒れた安倍元総理の国葬の頃からだ。
彼らの妨害行動は死者の親族、悲しみを慰める人々の気持ちを冒涜し、圧倒的な国民から嫌悪されている。彼らにしてみれば、政治権力が国民を誘導するために「死者」を利用しているというのだろう。自分たちは少数者であるからこそ、世間が注目する慰霊式典で拡声器の力を用いて権力の意図を暴く表現をしているのだと。「表現の自由」を持ち出して妨害行動を正当化しているが、慰霊という表現を侵している自らの行動は顧みない。左翼小児病とは左翼の親玉レーニンの言葉だ。レーニンは、革命運動において非現実的な理論や過度に過激な戦術を採用することは「小児病」(子供っぽい病気)のようなものであり、労働者階級の支持を得られず革命の成功を妨げると指摘した。ただ、このデモに関わる中核派は、レーニンには批判的で、無謀な行動で妥協や協力を拒否する姿勢がウリなのでレーニンを持ち出しても意味がない。要はただのチンピラと同じだ、と言えばチンピラが気を悪くするかもしれぬ。
彼らの妨害行動は死者の親族、悲しみを慰める人々の気持ちを冒涜し、圧倒的な国民から嫌悪されている。彼らにしてみれば、政治権力が国民を誘導するために「死者」を利用しているというのだろう。自分たちは少数者であるからこそ、世間が注目する慰霊式典で拡声器の力を用いて権力の意図を暴く表現をしているのだと。「表現の自由」を持ち出して妨害行動を正当化しているが、慰霊という表現を侵している自らの行動は顧みない。左翼小児病とは左翼の親玉レーニンの言葉だ。レーニンは、革命運動において非現実的な理論や過度に過激な戦術を採用することは「小児病」(子供っぽい病気)のようなものであり、労働者階級の支持を得られず革命の成功を妨げると指摘した。ただ、このデモに関わる中核派は、レーニンには批判的で、無謀な行動で妥協や協力を拒否する姿勢がウリなのでレーニンを持ち出しても意味がない。要はただのチンピラと同じだ、と言えばチンピラが気を悪くするかもしれぬ。