発達障害ネタのドラマ ― 2025年09月23日
今期のテレビドラマがほぼ終了した。注目していたのは、発達障害を扱った二作品。ディスレクシア(読み書き障害)を扱った「愛の、がっこう。」と、ASD(自閉スペクトラム症)を題材にした「僕達はまだその星の校則を知らない」だ。
「愛の、がっこう。」は読み書き障害に触れてはいるものの、結局は障害の説明にとどまり、ホストと年上の女性教師との恋愛物語へと展開してしまった。読めなくても書けなくても、今はICTの活用が可能な時代なのに、そうした描写は皆無。代わりにドリル練習の場面ばかりで、正直うんざりした。ラストシーンでは、間違えた漢字「愛」を砂浜で練習し、「よくできました」の一言とともにキスシーン。なんじゃこれ? 結局、漢字の練習こそが大事だと言いたげな締めくくりに拍子抜けした。
それに比べて「僕達はまだその星の校則を知らない」は、高機能ASDの特性を前面に押し出した演出が印象的だった。学校内で起こる問題に対し、スクールロイヤーでもあるASDの主人公が、宮沢賢治風の造語「ポポス」(いい感じ)「ムムス」(嫌な感じ)を使って表現するのがとても面白い。彼の言葉は、いわゆる“正義”の言葉だが、必要悪を許容する社会とは摩擦を起こしてしまう。弁護士である以上、正義と悪の間にあるグレーゾーンを見極められなければ仕事にならない。その見極めの中で、彼は「ポポス」の重要性に気づいていく。何が正しいかではなく、何が「ポポス」なのかを考えるうちに、不登校で毛嫌いしていた学校生活の大切さにも気づいていく。
このドラマでは、宮沢賢治の言葉が随所にセリフとして使われており、心地よさを感じる。ASDの主人公と恋人役のヒロインがそれらの言葉に共感していくシーンも、心が洗われるようだった。ラストシーンも素晴らしい。「どう考えてもあなたのそばにいることが僕の幸いだから」という、普通なら引いてしまいそうなプロポーズの言葉が、ASDならではの純粋な表現としてキラキラと輝いていた。主人公の一つ一つの「ポポス」言葉に涙ぐむ堀田真由も、非常に良いキャストだった。
ということで、発達障害をテーマにしたドラマとしては、今期は圧倒的に「僕星」が勝っていたと思う。
「愛の、がっこう。」は読み書き障害に触れてはいるものの、結局は障害の説明にとどまり、ホストと年上の女性教師との恋愛物語へと展開してしまった。読めなくても書けなくても、今はICTの活用が可能な時代なのに、そうした描写は皆無。代わりにドリル練習の場面ばかりで、正直うんざりした。ラストシーンでは、間違えた漢字「愛」を砂浜で練習し、「よくできました」の一言とともにキスシーン。なんじゃこれ? 結局、漢字の練習こそが大事だと言いたげな締めくくりに拍子抜けした。
それに比べて「僕達はまだその星の校則を知らない」は、高機能ASDの特性を前面に押し出した演出が印象的だった。学校内で起こる問題に対し、スクールロイヤーでもあるASDの主人公が、宮沢賢治風の造語「ポポス」(いい感じ)「ムムス」(嫌な感じ)を使って表現するのがとても面白い。彼の言葉は、いわゆる“正義”の言葉だが、必要悪を許容する社会とは摩擦を起こしてしまう。弁護士である以上、正義と悪の間にあるグレーゾーンを見極められなければ仕事にならない。その見極めの中で、彼は「ポポス」の重要性に気づいていく。何が正しいかではなく、何が「ポポス」なのかを考えるうちに、不登校で毛嫌いしていた学校生活の大切さにも気づいていく。
このドラマでは、宮沢賢治の言葉が随所にセリフとして使われており、心地よさを感じる。ASDの主人公と恋人役のヒロインがそれらの言葉に共感していくシーンも、心が洗われるようだった。ラストシーンも素晴らしい。「どう考えてもあなたのそばにいることが僕の幸いだから」という、普通なら引いてしまいそうなプロポーズの言葉が、ASDならではの純粋な表現としてキラキラと輝いていた。主人公の一つ一つの「ポポス」言葉に涙ぐむ堀田真由も、非常に良いキャストだった。
ということで、発達障害をテーマにしたドラマとしては、今期は圧倒的に「僕星」が勝っていたと思う。