軍艦島2022年12月01日

軍艦島上陸ツアーが実現した。のっけから今日の海の様子も良くないので上陸できない事もあると念を押された。船側にとってはクレームに対するリスクヘッジだが、行けるかどうかとわからないけど行けたらいいなという乗員・乗客70名近くの思いを一つにする演出にもなり、つかみは上々だ。国交省が定める接岸基準より僅かに1cm低い波高だったとかで上陸できた。軍艦島は南からの波が強く南側から防波堤や構造物が破壊され朽ちていく。軍艦島は朝鮮人の強制労働者がいたとして記録されるべきだと言う韓国の言いがかりで揉めている世界遺産でもある。

大陸の文化は、言ったもん勝ちなのだろう。証拠にもならぬ言い分でも、従軍慰安婦も強制労働者も存在したと言い続ければ既成事実になる。どんなに陳腐な嘘でも言い続ける声が大きいほうが勝ちなのだ。確かに日本人による朝鮮人や中国人への差別はあった。その屈辱をはらす一連の言動の一つが徴用工問題なのかもしれない。だが、ファナティックな思い込みは自衛隊機を撃ち落とす引き金に指をかけさせた。韓国はそんな事実はないと今回も嘘をつき続けて「事実」に仕立て上げるつもりかもしれない。嘘と煽りを看過してはならない。

湯布院2022年12月02日

大分空港で家族と合流する。元はと言えば湯布院が今回の旅行の始まりだった。全国旅行支援の割引を使って以前から行きたかった湯布院の温泉旅館を予約した。この宿泊予約日に合わせて九州巡りのボッチ旅を前後に加えたというわけだ。今日は呼子から大分空港まで300キロほど車で移動した。空港で家族をピックアップし別府経由で湯布院に向かう。時間がなかったので別府地獄は海地獄だけを見学して峠越えで湯布院に入った。由布岳は山頂に雪を被り裾野までのススキの斜面が夕陽に照らされて金色に光っている。その金色の斜面のジグザグ道を車で下っていく。

宿は長屋風に部屋が並ぶ山灯館という温泉旅館だ。地域クーポンをここでももらい酒代も気にせず散財する大名旅行となった。大浴場も5箇所あって入り比べるのも楽しい。気に入ったのは部屋に常設されている釜風呂風の露天風呂だ。月光を浴びながらお湯を楽しむのは贅沢この上ない。

阿蘇カルデラ2022年12月03日

湯布院をでて九重連山を越えて阿蘇カルデラに入る。見渡す限り外輪山のカルデラ側は急峻な崖だ。阿蘇カルデラ(東西約17km、南北約25km)は陥没カルデラで、規模は鹿児島湾の姶良カルデラなどと並んで世界最大級だ。 陥没カルデラは地下に広く溜まったマグマが火山噴火で一気に排出されマグマの抜けた土地が広範囲に陥没する現象だ。そしてカルデラの噴火口部分は隆起して火山となるが中央部分だけでなくカルデラ全体を阿蘇山というのが正しい。中岳の火口周辺は昨年10月に噴火を起こしたばかりなので広範囲が赤茶けており、スターウォーズの岩石地表風景とそっくりだ。火口周辺では今後の噴火に備えていくつも避難ドームを作っていた。

あいにく曇天なので水蒸気と空の境目のコントラストがはっきりしなかったが、火口の奥底から大量の水蒸気が上がっていた。しかし、爆発的噴火に遭えば避難ドームなどで凌げるのかどうかは心許ないほどの巨大な火口だ。この阿蘇カルデラ内の南阿蘇村にある「ホテル夢しずく」に今日は宿泊した。ホテルの従業員の多くは外国人でネパールから来たという。4年も働き続けているので日本語は流暢だが、「熱燗の辛口」の種類を聞くと困ったらしく、給仕部の責任者が出てきた。ここは部屋のベランダに露天風呂が設置され最高のローケーションといいお湯を提供している。

熊本城2022年12月04日

家族を阿蘇から熊本空港まで送り一人旅に戻る。震災から復興した熊本城にいく。南門から入ると、修復の様子も見学してもらえるように巨大な鉄骨の登城回廊が作られていた。天守閣は修復されていたが、宇土櫓周辺の剥げ落ちた壁や崩れた石垣などまだ手付かずのところもある。県民にとっては熊本城復興が熊本地震から立ち直るシンボルでもある。加藤清正が1607年に築城して400年以上も熊本人はこの城を見上げて暮らしてきた。何度か災害に見舞われた熊本城だが城主がいなくてもその度に修復され再現されてきた。城下の人々にとって城はアイデンティティを投影しているのだと思う。

熊本城を後にして博多に向かう。呼子の宿で話した兄ちゃんが、福岡市博物館の金印は一見に値すると勧めてくれたので見に行った。1世紀頃に日本に渡ってきたという金印に刻まれた「漢委奴国王」の五つ文字からは、漢の皇帝が委奴国王に与えた印であることが示されている。「漢ノ委ノ奴ノ国王(かんのわのなのこくおう)」とは日本は中国のものだと言っているわけで、2000年経っても同じ言動を繰り返す中国は、中華思想という自己中が抜けない国なのだ。

松下村塾2022年12月05日

九州を後にして萩によった。松下村塾は吉田松陰が指導した短い時期の塾生の中から、幕末より明治期の日本を主導した人材を多く輩出した。薩摩長州は政権奪取のクーデターの頭首なのだから新政権の中枢に同派閥を採用するのは当然だが、長州人材に与えた松陰の人となりは格別だ。松下村塾を擁する松陰神社が世界遺産なのは知らなかったがその価値は納得できる。観光客が世界遺産の看板を見て首を傾げていたが、松下村塾の建屋そのものは築150年の田舎の家屋でしかないので松陰とその門下生の事を知らなければ無理もない。建屋そのものは見ごたえするものではないからだ。

1857年より、藩校明倫館の塾頭を務めていた吉田松陰が叔父の私塾を引き継いだのが始まりだが、今で言うなら県立大学の学長を辞して近所の子を集めた私塾を始めた感じだ。世の中を根底から変革しようとする学問は管制の学校では不可能だと悟ったからだ。勝海舟などは政治の波に乗って海軍学校を作り渡米まで果たしてしまうのとはスタイルがまるで違う。その純粋なところが魅力で地元の若者が集まり、本来の教育の在り方も示したとも言える。時期が悪かった不運だったともいえるが、どんな時期であっても松陰はこの道しか取れなかったとも思う。

秋吉台2022年12月06日

秋吉台はあいにく雨だった。冬の雨はどんなに壮大な景色があっても気分は重い。こんな時は温泉にでも入って温まろうとするが、ゲストハウスのオーナーが教えてくれた20分も離れた温泉は空調の修理で休みだった。宿に帰って酒飲んで寝ようとした頃に家族サービスを終えたオーナーが帰ってきた。このゲストハウスはあちこち手作り感満載だ。ただ、トイレの便座が冷たくウォッシュレットがないのは辛い。せっかくいいロケーションなのに客室の窓が汚れているのも痛い。オーナーの話を聞くとUターンという、ミュージシャンから会社員そして家族と共に田舎に帰ってこの事業を立ち上げ今度は2号店を計画しているらしい。若いオーナーの話を聞いていると自分まで楽しくなってくる。だが、物は作れてもコンセプトを受け継いで働いてくれる人を探すのは大変だと思う。

今朝やっと晴れたので、もう一度秋吉台展望台に行った。やっぱり太陽の力はありがたい。カルスト大地が昨日と打って変わって生き生きと見える。錦帯橋に寄ってから宮島に渡る。火曜日だと言うのに人は多い。今日もたくさん歩いた。

広島2022年12月07日

広島のAPAホテルに泊まった。ベッドが快適で一度も目覚めることがなかった。booking comで広島割を予約して確認メールも来ているのにホテルには全国割の手続きが来ておらず広島割のクーポンが出せないという。クレームの電話をしたら折り返し連絡すると待っていたらロシアからの国際電話番号で着信していた。掛け直してもかからず困っていたらメールが届いていた。APAが全国割で予約を取り直すのでbooking comの予約は無料でキャンセルするという内容だった。広島割はゲットできたし実害はなかったが、クレーム解決に2時間程度時間を要した。ただのオッサンのボッチ旅だから時間はあったが解決するまでのイライラ感は否めない。しかし、たかだか三千円のクーポン券の発行のために労を惜しまず対応したAPAのスタッフには感謝したい。

今朝は平和資料館に行った。焼けただれた身体の子どもの写真は半世紀以上経っても辛い。見て回るうちに原爆投下を指示したトルーマンに怒りが込み上げてきた。日本は降伏の意思をソ連を仲介者にしてアメリカに伝えていた。しかし、その仲介者スターリンは米国に先を越されまいと着々と北方領土や北海道に侵攻する計画を立てていた。ソ連と新興勢力の毛沢東が手を結んで世界地図を書き換える前に、日本を米国が統治するには決め手が必要だった。それが広島長崎の悲劇だ。世界のパワーバランスの中で広島だけで無辜の人々14万人が核の炎に焼き尽くされた。涙が止まらなかった。ただ、民主主義を標榜するアメリカですら自国のためには核兵器を使用するのだから、人権などないに等しい独裁国家は簡単に核ミサイル攻撃を仕掛けるだろう。オバマが核兵器廃絶のお花畑を耕しているうちに独裁国家は着々と核の準備をしたのがその証拠だ。残念なことに理性や道徳で平和は実現しない。反撃されるという抑止力だけが他国の欲望を挫く。

姫路城2022年12月08日

旅の最終日となった。広島から東へ300キロ走って姫路のアストンホテルで1泊する。駐車場は夜中になったら満車状態で、全室埋まっているようだ。営業や工事関係の方の宿泊が多いようだ。夕食はないが無料のご飯とみそ汁はあるという持ち込み前提の食堂だ。隣のローソンでおかずを買って夕食にする人が多いのだろう。わしも夕食にあまり時間をかけずささっと済ませたい方なのでこれのほうが助かる。朝食も基本メニューがあるだけの質素なものだが炭水化物でエネルギーチャージしたいには十分だ。一泊5400円、昨日のAPAは6300円+駐車場1200円で2000円の差額だがクオリティーを値段で比較したらいい勝負だと思う。

姫路城は補修こそ繰り返すが日本に残った現存天守12城の中でも最も大きく古い。江戸時代に今の形を見せるが、鎌倉時代の築城から安土桃山時代の黒田官兵衛の秀吉への献上、江戸初期に本多忠刻が西の丸を完成し千姫が居住した時期までが姫路城を形成するダイナミックな経緯だろう。西側の好古園の紅葉と青松と姫路城の白のコントラストが絶妙で美しい。今日で2週間の九州中国旅は終わり。走行距離は2500キロ、キャンプ2泊、ゲストハウス5泊、ホテル旅館5泊、フェリーその他2泊。

録画2022年12月09日

たった2週間でも溜まった録画は膨大だ。1日3本程録画するので40数本ある。以前にも書いたが録画は留守番録画が目的ではなくCMを飛ばして視聴するために録画する。だが、長期間帰宅しない場合はこれがワシには不健康の元になる。録った動画は見ないと気になる。特にドラマは途中からだと筋がわからなくなるので義務のようにして視聴することになる。毎週見るドラマの前にこれまでの筋を把握するには2時間程多めに見るので4時間近くの視聴時間になる。よって寝不足になるか、運動不足になる。

娯楽のはずが自由を奪われストレスになる。旅の前に録画プログラムを切っていくことが簡単にできたらいいがSonyのテレビ録画ソフトは作りが悪いのでまた番組予約の入力するのが面倒だ。なら全部消去してしまえばと思うが、ドラマの筋は知りたいので自分の手で消すことができぬ。恥ずかしくて家族にも頼めず悶々として録画を見ている。

ワード罫線2022年12月10日

ワードの罫線作業がわからないと娘が言ってきた。ワードの罫線は少し行を増やすと書式の変わったところから次のページに罫線枠が飛んでしまう。ワードを使いこなしていれば仕様だということを知っているが、初心者は勝手に枠が別ページに飛んでいくので訳がわからなくなる。報告書を書くサラリーマンでもない限り罫線枠の作成編集などはほとんどしない。訳の分からない編集作業に時間を割いて、本来の報告に費やす時間が削がれ内容が疎かになるのはレポートを求めた人たちも本意ではないはずだ。報告用のテンプレートファイルを提供せず複雑な罫線枠様式の報告書を求めるのはあまり褒められたことではない。

人間ドッグの結果は体重が落ちて肝臓の数値は良くなったが、今度は尿酸値が上がってきた。老化による代謝の減少かも知れぬと医者は言う。ビールから他の酒類に変えアルコールを控えるように言われた。歳をとると楽しみをどんどん失う。僅かな酒量でもくさらず味わいの深い楽しみ方を模索するしかないようだ。