脱炭素?2024年03月27日

最近、脱炭素・ノーカーボンという言葉が正義のように流布されている。地球温暖化を促進する二酸化炭素を増やすなということだ。二酸化炭素は炭素を含むものが燃焼するときに生じ、生命活動でも欠かせない現象だ。生物が呼吸をして体内の炭素と結合させて熱を出す。これは動物でも植物でも同じだ。地球上の生命体のほとんどは生命活動を維持するための結果として二酸化炭素を排出する。植物は光合成により酸素を排出すると言うが、夜中は二酸化炭素を排出する。海中の植物性プランクトンも同じだ。しかも、穀物は二酸化炭素を吸収して恵みを得るのにこれを減らすということは穀物栽培にどんな影響を与えるのだろう。これらの二酸化炭素のやり取りは仕方がないとして、それ以外の人工的な炭素燃焼について問題にしているのだという。家庭の煮炊きや温水利用も二酸化炭素を出すが、これらも全て電化してそのエネルギーを再生可能エネルギーだけで賄えばよいというのが脱炭素論者の主張だ。

今の技術水準から言えばあまりにも子供じみた議論だ。再生可能エネルギーから創出されるエネルギーは自然任せなので非常に不安定だ。太陽が出なければ発電しないし、風が吹かなければ発電しない。太陽光や風力は天候に左右され発電量は刻々と変わる。その刻々と変わる電力の足らずは安定した火力や原子力発電に委ねている。太陽光パネルは、緑を刈り取り水源を侵食し水田の水不足を起こし食糧の減産や麓の水害の誘発原因となる。そもそも二酸化炭素が温暖化の原因なのか太陽や地球のダイナミックな変化が温暖化の原因なのかは科学的には決着がついていない。トイレットペーパーがなくなる石油がなくなると大騒ぎした1970年代を思い出す。結局便所紙も石油もなくならず製紙会社と石油会社が大儲けをした。「脱炭素」も太陽光パネルや電気自動車会社が儲ける世界的なプロパガンダのようにも思える。
Bingサイト内検索