米軍IS(イスラム国)拠点を空爆 ― 2024年12月09日
シリアのアサド政権崩壊を受け、バイデン米大統領が「人々にとってより良い未来を築く歴史的好機」と述べ将来のリスクや不確実性を指摘し、過激派が台頭する可能性への懸念を表明した同日、米軍はイスラム国(IS)の拠点75カ所以上を空爆し、ISが権力の空白を利用して活動を活発化させている兆候に対応した。攻撃では約140人のIS戦闘員が死亡した。バイデン氏は反体制派の人権侵害の記録に触れつつ、地域の安定を守るため周辺国と連携し、中東首脳との協議や政府高官派遣を進めると強調。また、アサド政権を支えてきたロシアやイランの弱体化を指摘しつつ、ISの勢力拡大に対する警戒を示し、米中央軍は「ISの対外活動阻止」が攻撃の目的だという。今回は、ロシアとイランがシリアから手を引き、トルコと米国が勢力を拡大した結果、アサド政権が倒れたという構図だ。アサド政権のサリンを用いた反政府派の攻撃では全トランプ政権が巡航ミサイルで軍事基地を攻撃したが、ロシアとイランの推すイスラム過激勢力の支援を得たアサド政権が息を吹き返した経過があった。今回は、ロシアはウクライナ侵略で、イランは反イスラエル勢力の支援でシリアまで手が回らなくなって米国が支援した反政府派がアサド政権を倒したということだろう。
その無政府状態の間隙をついて、イスラム国が政権奪取に動かぬように米国がIS拠点を空爆で叩いたということだが、イスラム過激派のテロリストは新政権樹立を脅かすほど大勢いるということだ。国家を待たぬ最大の民族クルド人も大きな勢力で侮れない。結局、中東の国境はあってなきようなもので、多様性を全く認めないイスラム原理主義が戦争の火種になっている。中東のことは海で囲まれた日本人には理解できないという人もいるが、所詮は大国の世界戦略の中で貧しいアラブ人らが血を流している代理戦争だと思う。さらに具合の悪いことにイスラム教は多様性と民主主義を認めぬテロリズムの温床となっている。イスラム教に限らぬが宗教は民主的な思考を停止させる麻薬でもある。結局中東はイランのような宗教権威者か世襲で繋ぐ強力な国王なしには血で血を洗う戦国が続くのだろう。
その無政府状態の間隙をついて、イスラム国が政権奪取に動かぬように米国がIS拠点を空爆で叩いたということだが、イスラム過激派のテロリストは新政権樹立を脅かすほど大勢いるということだ。国家を待たぬ最大の民族クルド人も大きな勢力で侮れない。結局、中東の国境はあってなきようなもので、多様性を全く認めないイスラム原理主義が戦争の火種になっている。中東のことは海で囲まれた日本人には理解できないという人もいるが、所詮は大国の世界戦略の中で貧しいアラブ人らが血を流している代理戦争だと思う。さらに具合の悪いことにイスラム教は多様性と民主主義を認めぬテロリズムの温床となっている。イスラム教に限らぬが宗教は民主的な思考を停止させる麻薬でもある。結局中東はイランのような宗教権威者か世襲で繋ぐ強力な国王なしには血で血を洗う戦国が続くのだろう。