不適切にもほどがある2024年01月29日

このドラマは笑えた。「不適切にもほどがある」勘九郎の脚本でアベサダが主人公。“昭和のおじさん”市郎(アベサダ)は、令和にタイムスリップして「不適切」発言を繰り返す。しかし、そんな市郎の極論が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与え、視聴者も巻き込んでいくのが狙いのドラマ。尻バットは噂でしか知らないが、職員室がたばこの煙で蔓延していたのは覚えている。殴り合って最後は大団円も経験した。職場における適度な𠮟責や「がんばれ」の言葉がメンタルを傷つけるNG会話になる等とは考えもしなかった。

そんなことがコンプライアンスだハラスメントだ、多様性への無理解だと大騒ぎしている今日となった。一方でSNSでは人を人とも思わぬ罵詈雑言でたたき続け世界の前で丸裸にして笑う世の中になった。正義とは何か人情とは何かと考え込んでしまう時代になった。このドラマは笑いの中で鋭く現代を突いている。
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