うだつ ― 2023年06月09日
![](http://so2.asablo.jp/blog/img/2023/06/09/680886.jpg)
雨は上がったがカラッとは晴れず晴れたり曇ったりだ。徳島まで出て阿波おどり会館を覗いてうだつの街並みのある美馬町に向かう。阿波踊りが日本に知られ始めたのは日清戦争の祝勝踊りだったらしい。それまでは、念仏踊りが鎌倉時代に全国に広がって徳島でも盆踊りとして変化したらしい。踊りというのは世界中そうだが人々を熱狂させる力がある。村ごとに趣向を凝らしパフォーマンスや衣装を競い独自の形を作り出す。明治維新当時の討幕のええじゃないか踊りなりいつしか観光目的の阿波踊りとなっていく。発展の原動力は村々が踊りを競い合う形を取ったからだろう。今も会館では1日数回踊りサークルが代わりばんこに踊っている。
美馬町ではうだつの街並みを見た。元々は商家の長屋の防火壁として作られたものだが、いつしかその美しさを競う事によって商売繁盛を示すものとなったらしい。うだつが上がらないとは商売がうまくいかずうだつを屋根に上げる事ができない事が転じ出世できない状況を表現している。ただ、うだつの街並みを維持するには漆喰の塗り替え屋根の補修など莫大な費用が生じるので町が三割程度補助してもなかなか難しいという。中には居住者がおらず傾きかけたうだつの家屋も見られた。京都のようには人は集まらないので、何某の商売を始めると言っても難しそうだ。そばに流れる吉野川が氾濫して藍が育つ土壌を形成し藍染の商売が成り立った古とは違う。
美馬町ではうだつの街並みを見た。元々は商家の長屋の防火壁として作られたものだが、いつしかその美しさを競う事によって商売繁盛を示すものとなったらしい。うだつが上がらないとは商売がうまくいかずうだつを屋根に上げる事ができない事が転じ出世できない状況を表現している。ただ、うだつの街並みを維持するには漆喰の塗り替え屋根の補修など莫大な費用が生じるので町が三割程度補助してもなかなか難しいという。中には居住者がおらず傾きかけたうだつの家屋も見られた。京都のようには人は集まらないので、何某の商売を始めると言っても難しそうだ。そばに流れる吉野川が氾濫して藍が育つ土壌を形成し藍染の商売が成り立った古とは違う。