窓ぎわのトットちゃん2023年12月21日

窓ぎわのトットちゃんは、小児麻痺の泰明君との友情を中心に話が進んでいく。今ならADHD+ASDと診断のつきそうなトットちゃんが、戦前の日本で自由に生きているところが描かれている。小林校長が子供の話に最後までつきあうシーンや、大人から見れば無意味な行動に子供の目線で意味を見出して見守る姿、学校に廃棄電車が運ばれてくる夜に泊まってよいと学舎を提供する場面は日本の教育者の良心を感じさせる。とりとめもないシーンなのに涙が流れて止まらない。拭いても拭いても涙が流れてくる。

泰明君の葬儀の後、戦時下に入った町の中をトットちゃんが疾走する場面は必要がない。どうして、突然大人目線でこういう描き方をするのか意味が分からない。ステレオタイプの戦争シーンにそれまでの感動が冷めラストシーンまでずっと白けてしまった。