「フジロック」玉城知事出演2024年07月30日

玉城デニー知事
「フジロックフェスティバル」で玉城デニー知事がトークライブに出演し、在日米軍基地が沖縄に集中する現状について「問題を自分ごととして考えて」と呼びかけた。玉城氏は、ジャーナリストの津田大介氏らと「民主主義と自治」をテーマに対談した。前回出演から5年間の沖縄を巡る情勢を問われ、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「一番大きい変化は、国が県の判断を抑え付けて(移設工事の設計変更承認を)代執行したことだ」と問題視した。フジロックフェスティバルは、毎年苗場スキーリゾートで開催されるロックフェスティバルで、1997年に富士山の麓での開催に由来して「フジロック」と名付けられた。国内外の有名アーティストが複数のステージで演奏する。キャンプサイトが設けられ、来場者は家族で自然を満喫しながら音楽を楽しむことができる夏の一大イベントだ。

古今東西のロックコンサートが体制批判に傾くのはロックの伝統だ。アーティストが政治不満や平和への思いのたけを演奏とともに訴えるのは自由だし賛同もできる。しかし、この中に政治家が入って発言するのは気持ちが悪い。首長をはじめ議員は権力を持っている。主催者が好んだ権力者に発言させるという時点でロックは「自由」を失う。しかも、玉城知事の移設工事反対発言は、すでに最高裁で県が敗訴判決を受けたことを述べずに「国が県を抑えつけた」と言い放ち裁判による法治主義をも否定している。武装した中国船が毎日のように尖閣諸島領海を侵犯していることには触れず、基地「増強」は沖縄の負担と決めつけたのはフェアな批判とは思えない。フェスティバル会場には「FUKUSHIMA」「放射能」等と夜の電光掲示板に表示され、東北で風評被害に苦しむ漁民の気持ちはお構いなしだ。中国の原発よりも濃度の低い処理水を、放射能汚染水と言い続ける中国共産党が喜ぶような勢力に運営が牛耳られているのかとすら感じる。ロックファンの中にも様々な意見がある。ロックファンを政治的に分断する政治家の登壇はやめてもらいたい。

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